明治・大正期に逓信省で日本の海事行政に関する法律の整備などに尽力し、また台湾総督として植民地行政にも携った内田嘉吉(1866~1933)。
彼の約16,000冊の蔵書を収める内田嘉吉文庫は、日比谷図書文化館に保管され、現在も和漢洋の古書・貴重書が一般に公開されている。
内田はどのような書籍を遺したのか。
文庫に保存されている書籍は、どのような造本・装幀をされているのか。
これらの書籍を広く活用するために、どのように保存・修復がされてきたのか。
内田嘉吉文庫の膨大な書物から、書物を愛した官僚・ 内田嘉吉の営為、またその資料の価値や魅力を探る。