日本人音楽留学生の赤裸々な日常が映し出す「花の都パリ」の光と影
昭和から平成にかけて作曲家、ピアニストとして名を馳せ、2026年に没後20年を迎える音楽家高木東六(1904-2006)。
高木が1928年12月から1931年12月のパリ留学時代に書き留めた自筆の日記4冊を翻刻。
東京音楽学校退学から留学に至る経緯、パリでの生活、島崎藤村次男で洋画家の島崎鶏二や銅版画家浜口陽三、演劇研究者川島順平ら日本人留学生との交遊など、高木の日常が生き生きと記述された貴重な一級資料に詳細な解説とコラム「東六交流録」を添えて提供する。
1930年前後のパリ音楽界の実相や学際的な人的交流、高木の知られざる人物像を明らかにした画期的成果。
日本近代音楽史研究、日仏交流研究に必備の一冊。