宗教と地域の関係を動態的に捉え直す
私たちが生きる「地域」は、常に変化し続けている。その過程に宗教はいかに関与しているのだろうか。受け継がれてきた歴史や民俗、街に点在する神社仏閣や教会、宗教家や政治家の活動、さらにはインターネットを通じた信念や価値観の流通…。これらは相互に結びつきながら、地域の生成、維持、変容に作用してきた。
地域を固定的な地理単位としてではなく、人々の日常的実践の反復を通じて形づくられる文化的特性=ローカリティ(「地域性」)概念を手がかりに動的なものとして捉え、地域形成や国家統治、戦争、植民地支配、家族形成といった多様な局面において、宗教が果たしてきた実践的な作用を歴史学・神学・国際政治学・文化人類学など多様な視点から検討する。