激動の時代を生き抜いた大学人たちの権力との闘い
七博士事件、沢柳事件、森戸事件、河上事件、大森・平野助教授追放、瀧川事件、配属将校増員問題、天皇機関説問題――、明治から昭和初期の「大学の自治」「学問の自由」をめぐる著名な事件について、その当事者たちが赤裸々に語った珠玉の口述史料と関連史料を集成する。
初公開となる法制史研究者中田薫の回顧録『中田薫懐旧夜話』を翻刻して註解を加え、関連史料の中田の盟友石井勗『東大とともに五十年』(原書房、1978年)、田中耕太郎・末川博・我妻栄・大内兵衛・宮沢俊義『大学の自治』(朝日新聞社、1963年)、田中耕太郎「大学自治制確立に至るまでの経緯」(『教育と権威』岩波書店、1946年)を付す。
碩学たちの貴重な証言から、大学と学問のあるべき姿を見つめなおす。