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漢字漢文文化圏に属する日本古典文芸は、中国文化の影響を深く受けており、その形成と発展の過程において、模倣と被模倣、引用と被引用、そして翻訳や借用といった源と流の密接な関係が長く続いてきた。 それらの関係性を考えるためには、単なる出典関係を指摘するだけではなく、その基礎的研究を踏まえ、それぞれの文化的内実を掘り下げ、異文化交流における受容のメカニズムや特徴を明らかにする必要がある。 多元的な視点から、幅広い分野の作品の源流を丁寧に考証する、意欲的な一冊。
李銘敬(り・めいけい) 中国人民大学教授。早稲田大学大学院博士課程修了、博士(文学)。専門は中日仏教説話文学専攻。主な著書・論文に『日本仏教説話集の源流』研究篇(勉誠出版、二〇〇七年)、『日本仏教説話集の源流』資料篇(共著、勉誠出版、二〇〇七年)、『日本文学のなかの〈中国〉』(共著、勉誠出版、二〇一六年)、『ひと・もの・知の往来―シルクロードの文化学』(勉誠出版、二〇一七年)、『玄奘三藏―新たなる玄奘像をもとめて』(共著、勉誠出版、二〇二一)、論文「『日本霊異記』の文体をめぐって」(瀬間正之編『古代文学と隣接諸学第十巻「記紀」の可能性』、竹林舎、二〇一八年)、「常謹撰『地蔵菩薩應験記』研究序説」(河野貴美子・李銘敬編集『日本文学研究ジャーナル』第二九号「佛教と説話」特集、古典ライブラリー、二〇二四年)などがある。 小峯和明(こみね・かずあき) 立教大学名誉教授、元・中国人民大学高端外国専家。専門は日本古典文学、東アジア比較説話。主な著書に『説話の森』(岩波現代文庫、二〇〇一年)、『中世日本の予言書〈未来記〉を読む』(岩波新書、二〇〇七年)、『中世法会文芸論』(笠間書院、二〇〇九年)、『東アジアの仏伝文学』(勉誠出版、二〇一七年)、『日本と東アジアの〈環境文学〉』(勉誠社、二〇二三年)『世界は説話にみちている―東アジア説話文学論』(岩波書店、二〇二四年)他などがある。