漢語・漢字は、日本語を使う私たちの言語生活に欠かせないものだ。
しかし、その漢語や漢字が日本語話者によってどのように読まれてきたのか、ということを実証的に明らかにしていくことは必ずしも容易ではない。
1000年以上にわたる付き合いの中で、どのように漢語・漢字が発音され、定着ないし消滅していったのか――
そのことを限られた資料や痕跡から明らかにしていくことが漢語音・漢字音研究の目標である。
漢語音・漢字音研究の方法論や視角、他の学問領域との交差の在り方を紹介する第1部、そして近年開発・構築の進められている「資料横断的な漢字音・漢語音のデータベース(DHSJR)」の狙いや意義、また、それを利用した新たな研究の展開を提示する第2部・第3部より構成。
新たな漢字音・漢語音研究の魅力と面白さを伝える貴重な一冊。