アジア遊学328
ヒガシアジアノヨウカイ カイイ

東アジアの「妖怪」・「怪異」

安井眞奈美 編
ISBN 978-4-585-32574-1 Cコード 1339
刊行年月 2026年11月 判型・製本 A5判・並製 304 頁
キーワード 東アジア,中国,民俗学,妖怪,文化史

定価:3,850円
(本体 3,500円) ポイント:105pt

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書籍の詳細

人々は何をもって「妖怪」や「怪異」と認識・判断してきたのか。
また、それらは時代や文化的背景により、どのように変容し、独自の展開を遂げてきたのか――
「妖怪」・「怪異」をめぐる認識・概念の日中比較、古代から近世に至る長臂人・長脚人イメージの変遷、民間医療の中にあらわれる「妖怪」たち、日本の植民地統治下の影響が現代にも残る台湾の妖怪・怪異、モンゴルの英雄叙事詩などに登場する悪魔「マングス」、中国の大学で祀られた「ニャーニャー寺(喵喵庙)」等々、広く中央ユーラシアまで視角をひろげ、「妖怪」・「怪異」を新たな視点から問い直す刺激的な一冊。

 

 

目次
序章 東アジアと中央ユーラシアの「妖怪」・「怪異」――多様な世界を読み解くために 安井眞奈美

Ⅰ 「妖怪」研究の方法論
日本の妖怪の特殊事情 小松和彦
孔子はなぜ「怪力乱神を語らず」なのか?――中国古代時間文化体系から中国妖怪学の基本問題を検討する 劉暁峰
「山有邪神、郊有姦鬼」――日本的「自然」と妖怪の発生 香川雅信
中国史的怪異学研究試論――術語としての“怪異”を考える 佐々木聡
古代の知識の範疇としての妖怪 劉宗迪(訳:沈丁心)

Ⅱ 「妖怪」・「怪異」と身体
「守護神」から異域のイメージへ――日本における長臂人・長脚人のイメージの変容 劉雪瑽
「たまものまへ」にみる日本文化の多層性  徐夢周
妖を祓い、妖を強める――日本民間伝承におけるヨモギの展開 姜姍
語りの身体――「稲生物怪録」における絵巻とまんが訳を事例に 山本忠宏
コラム「日中の怪異と岩石伝説」 宋丹丹

Ⅲ 東アジアと中央ユーラシアの多様な「妖怪」
五通仙人から五路財神へ――五通神の神格変化に関する研究 黄景春(訳:沈丁心)
文字から画像へ――東アジアの器物妖怪の「語り」世界 畢雪飛
叙事詩『マナス』における神と鬼怪 阿地里・居瑪吐爾地(アディル・ジュマトゥルディ)(訳:沈丁心)
モンゴルの悪魔マングスのイメージの変遷 陳崗龍(訳:沈丁心)
コラム「台湾の妖怪・怪異」 伊藤龍平

Ⅳ 現代東アジアの「妖怪」・「怪異」
中国における死後世界観の変容――ビジュアル資料にみる継承と再創造の通史的考察 王鑫
「ニャーニャー寺」の消滅と再建――21世紀の中国妖怪文化のケーススタディ 蘇篠
民間信仰における「動物と宗教」課題の現代性転向 袁朝暉(訳:蘇篠)
コラム「日中の俗信比較」 馬雲雷
コラム「観光における日中の妖怪資源について」 李紅龍

あとがき 安井眞奈美
プロフィール

安井眞奈美(やすい・まなみ)
国際日本文化研究センター教授、文化人類学、民俗学専攻。単著に『狙われた身体―病いと妖怪とジェンダー』(平凡社、2022年)、『怪異と身体の民俗学―異界から出産と子育てを問い直す』(せりか書房、2014年。法藏館文庫、2026年)など、主な編著に『グローバル時代を生きる妖怪』(せりか書房、2025年)、共編著に『怪異・妖怪とは何か』(河出書房新社、2025年)などがある。

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