渤海使と日本古代文学
―『宇津保物語』と『源氏物語』を中心に―●田中隆昭
『源氏物語』夕霧と藤典侍の恋●菊地真
平安時代文学における「才」
―『源氏物語』と平安朝漢文学を中心に―●佐伯雅子
藤原良経の文事に関する考察
―『南海漁夫北山樵客百番歌合』序・跋の検討●石川一
奈良末・平安初期の仏典注釈書の方法
―『成唯識論述記序釈』と『肇論』『肇論疏』及び『文選』李善注―●河野貴美子
『南天竺婆羅門僧正碑并序』の構成
―「序」と「賛」の対応から―●藏中しのぶ
源氏物語の書物史
―梅枝巻の御草子づくりを中心に―●上野英子
院政期和漢兼作家の和歌
―在良と資隆―●加畠吉春
和名類聚抄』所引『辨色立成』『楊氏漢語抄』考
―奈良時代初期の漢語受容の諸問題―●藏中進
藤原家隆の『六百番歌合』における「上陽白髪人」の摂取について●川野良
『倭名類聚抄』と『藝文類聚』について●林忠鵬
『大鏡』結末部の菩提講中断●中島俊博
十三世紀の関東における漢籍享受の一側面
―『異本紫明抄』に引用された「長恨歌伝」本文の検討から―●門澤功成
末摘花とその叔母の「大弐の北の方」
―末摘花とその叔母「大弐の北の方」を中心に―●金孝淑
「院無題五十首」に見る良経の詠歌姿勢の一側面
―同一句内の体言反復を焦点として―●内野静香
西行の「身」と「心」の表現●橋本美香
芥川龍之介小説『杜子春』について●林嵐