人物で読む源氏物語18
ニオウノミヤハチミヤ

匂宮・八宮

室伏信助 監修/上原作和 編
ISBN 978-4-585-01158-3 Cコード 1390
刊行年月 2006年11月 判型・製本 A5判・上製 350 頁
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定価:4,180円
(本体 3,800円) ポイント:114pt

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書籍の詳細

登場人物31人を選び、各人物に即した本文・現代語訳・論文・コラムという構成で『源氏』のエッセンスを満載して提供。
最新最大の研究成果から『源氏物語』を読む。
『源氏物語』の深遠な森への画期的案内書!

 

 

目次
口絵 源氏物語コレクション
伝清水谷実秋筆「幻」巻/筆者未詳「橋姫」巻/●城弘一
宇治の山荘跡、平等院―匂宮の恋の舞台/小山利彦

あらすじで読む匂宮・八宮/丸山愉佳子
匂宮・八宮物語/上原作和
現代語で読む《匂宮・八宮》/笹生美貴子・陣野英則
人物ファイル/伊藤禎子・正道寺康子・八島由香
後見・脇役事典/勝亦志織・中丸貴史

論文
匂宮―負性の内面化とヒーロー喪失―/鈴木泰恵
源氏物語の人物把握の一方法―匂宮の人間像を中心に―/甲斐睦郎
宇治八の宮論―原点としての過去を探る―/神野藤昭夫
宇治八の宮の陰謀―薫出生の〈謎〉あるいは誤読への招待状―/三谷邦明
東宮候補としての匂宮/縄野邦雄
匂宮試論―色好みの魅力と限界―/山上義実
八宮家の琴と筝―皇統と楽統を紡ぐもの―/木下綾子
八の宮論/斎藤正昭
研究史―匂宮/湯浅幸代
研究史―八宮/木下綾子
**
枕草子の〈母〉をめぐる問題/小森潔

『源氏物語』の水脈
紫式部伝11
物語を書く女Ⅱ―作家・紫式部の誕生/上原作和

歴史
仏像の在処―八宮の仏像をめぐって(1)/三橋 正

『源氏物語』の文法講座
助詞「が」と「の」―匂宮/山田昌裕・井野葉子

和歌
疾病のような恋―匂宮と浮舟/秋貞淑

准拠
八宮の准拠/浅尾広良

物語の語り・表現・文体
「紅梅」巻の会話文が示唆する匂宮のコンプレックス/陣野英則

文学史の中の『源氏物語』
Ⅰ 世に数まへられたまはぬ古宮/大井田晴彦
Ⅱ 八の宮―『源氏物語』の反復・遺戒の物語『風につれなき』/東原伸明
Ⅲ 『孟津抄』と『岷江入楚』―三條西家の源氏学継承と古注釈集成/湯浅幸代
Ⅳ 『山頂湖面抄』/原豊二

現代から読む人物論
マンガ光源氏になりたかった男―匂宮/三村友希
映画女神の虚像―『突然炎のごとく』/内藤まりこ
小説哀しき親王の終わらない夢路―澁澤龍彦『高丘親王航海記』/木村朗子
歌舞伎匂宮/小山優子

【座談会】続『源氏物語』と「冬のソナタ」―「物語」が面白いのはなぜか/室伏信助・池田節子・久富木原玲・小嶋菜温子

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