透徹した視点と感動的な筆致で被爆の実態をつぶさに描いた名作が、当時GHQにより付された「マニラの悲劇」をあわせ、衝撃的な初版の姿でよみがえる。
オバマ大統領演説、北朝鮮核問題…いまこそ読みたい「核の悲劇」の実相。
悲劇のなかの人間愛を問う。
*『長崎の鐘』
医学博士・永井隆(長崎医大の診察室にて被爆)による、原爆投下直前から、終戦の日までの長崎の惨状を描いた随筆。
GHQの検閲により出版の許可がすぐに下りず、GHQによるマニラ大虐殺の記録集である『マニラの悲劇』との合本とすることを条件に1949年に出版され、空前のベストセラーとなった。