はじめに
第一部 基本的人権
第1章 戦争・平和と憲法■森保憲
1 戦争と憲法
2 戦争根絶のための試行錯誤
3 日本国憲法における平和主義
4 憲法9条
5 自衛隊
6 日米安全保障条約
7 平和主義と国際貢献
8 有事法制
第2章 基本的人権―表現の自由を中心に■福島力洋
1 平等権
2 表現の自由
3 検 閲
4 犯罪の煽動
5 名誉毀損
6 広告表現
7 わいせつ表現
8 インターネットと表現の自由
9 経済的自由
10 生存権
第3章 プライバシーの権利■新保史生
はじめに
1 プライバシーとは何か
2 プライバシーの権利の沿革
3 プライバシーの権利性
4 プライバシーの権利の憲法上の根拠
5 プライバシーの権利の法律による保障
6 プライバシーの権利と個人情報保護
第4章 環境問題と向き合う法の世界■片岡直樹
1 憲法は環境保護をどう考えているか
2 法から見た環境の姿
3 環境を守るのは誰か
4 環境問題と裁判
5 おわりに:循環社会を考えよう
第二部 統治機構
第5章 国会はどこへいく■山崎博久
1 政治制度と政党
2 政党と圧力団体
3 国会の地位と性格―国会は最高?
4 国会の仕組み―二院制か一院制か
5 国会の活動
6 議員―議員になるには
7 国会の権能―国会ができること
8 議院の権能―議院だけでできること
第6章 議院内閣制―総理大臣と大統領はどう違う?■春日修
1 はじめに
2 内閣の任務=行政権の行使
3 議院内閣制
4 大統領制―議院内閣制との比較
5 内閣・内閣総理大臣・国務大臣
6 おわりに―再び、首相公選制について考える
第7章 憲法改正論議の軌跡■吉田直正
はじめに
1 日本国憲法成立の経緯
2 最初の憲法見直しの動き
3 国際情勢の変化と再軍備をめぐる動き
4 「内閣」憲法調査会設置とそれに至る諸々の動向
5 世論の動向
6 90年代以降の憲法改正論議
おわりに
第8章 司法制度改革の系譜■吉田直正
はじめに
1 わが国における司法制度
2 戦前の司法制度およびその改革
3 戦後の司法改革
4 臨時司法制度調査会
5 司法制度改革審議会
6 最終意見の内容
7 なぜ今 さらに改革の行方
おわりに
第9章 財政、税をめぐる憲法問題―最近の議論(構造改革等)■高野幸大
1 財政の意義
2 財政民主主義とは
3 租税法律主義とは
4 予 算
5 決算審査
6 公金支出の禁止
第10章 地方自治:住民が主人公に■山本順一
1 わたしたちとコミュニティ生活
2 都道府県と市町村
3 国と普通地方公共団体
4 地方自治の本旨
5 法定受託事務と自治事務
6 国と都道府県、市町村の調整の仕組み
7 もうひとつの法体系:都道府県、市町村の自主立法権
8 ‘地方自治特別法’の意義、そして地方議会の機能不全と住民投票
9 コミュニティの自治と広域合併の動き
10 住民、民間企業:行政のパートナー
11 ‘住民自治’の担い手についての再考
12 地方の直接民主主義的諸制度
13 地方議会の組織と運営
14 普通地方公共団体の執行機関
15 特別地方公共団体等
索 引
執筆者紹介
日本国憲法「原本」影印