センゴクザンショウオゴウトソノジダイ

戦国残照 お江とその時代

志村有弘 編
ISBN 978-4-585-22012-1 Cコード 0021
刊行年月 2010年12月 判型・製本 四六判・並製 192 頁
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定価:1,320円
(本体 1,200円) ポイント:36pt

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書籍の詳細
男たちの戦いの裏で展開した、命の継承をめぐる女たちの闘い―

歴史と物語の接点を現代視点で読み解く!

お江の父・浅井長政は、信長との闘いにより自刃。生き延びた母お市も越前・北之庄にて自刃。戦乱の世に生を受け、数奇な運命に翻弄されたお江は、三度目の婚姻により二代将軍・秀忠の正室となった。大奥での春日局と熾烈な暗闘、家康の背後で動く黒衣の宰相・天海。次代の将軍は忠長か家光か。歴史と文学をつなぎ、崇源院・お江と彼女の生きた時代を浮き彫りにする。

戦国の覇者、信長は本能寺の変で最期を遂げた。信長を弑した光秀一族も秀吉の前に滅び、その秀吉が生涯を閉じると、家康と嫡男・秀忠と豊臣秀頼・淀殿との熾烈な戦闘が展開された。

弱者は強者に従う。これが、戦国時代の宿命である。二代将軍・徳川秀忠と妻お江の時代は、まさに戦国残照という名称がふさわしく、信長から続く戦国時代の覇者たちの延長線上に存在するものであった―

 

 

目次
◆戦国残照―お江とその時代/志村有弘

◆総説
 春日局・徳川家光・天海の謎に迫る―春日局は家光生母か/志村有弘

◆暗闘お江・家光・忠長
 お江、波乱の生涯/二階堂玲太
◎大奥という生活空間/松尾政司
 徳川家光と徳川忠長の確執/崎村裕

◆お江の肉親
 浅井長政/中村晃
◎小谷落城/二階堂玲太
 お江の母お市の方/西村啓
◎北ノ庄の戦い/志村有弘
 万福丸/柳澤五郎
 淀殿(茶々)/今川徳子
◎茶々・おはつ・お江の幸不幸/西村啓
 京極高次の妻(おはつ)/今川徳子
 お江の夫徳川秀忠/西村啓
◎黒本尊/志村有弘
 徳川家光/今川徳三
◎春日局の抜けまいり/二階堂玲太
◎妙心寺・麟祥院と春日局・明智光秀/志村有弘
 徳川忠長/今川徳三
◎忠長切腹/白楽一児

◆お江をめぐる人々
 織田信長/今川徳三
◎織田信孝の最期/志村有弘
 浅井久政/中村 晃
◎浅井久政・長政・朝倉義景の首/志村有弘
 お江与をめぐる徳川の人々/郡順史
◎江戸と四神相応/白楽一児
◎日光東照宮の成立/豊嶋泰國
◎家康の称号(東照大権現)/豊嶋泰國
 柴田勝家/志村有弘
 豊臣秀吉/今川徳三
 北の政所(おね)/柳澤五郎
 明智光秀は天海か/西村啓
 金地院崇伝/松尾政司

◆小説謎の僧南光坊天海/西田英樹
◆あとがき/志村有弘
◆参考文献一覧

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