カートは空です。
商品529/2194
『古事記』『日本書紀』に描かれ、神の国といわれる出雲。その強い宗教性を特徴とする地域全体を「出雲文化圏」と設定し、時代・地域横断的にとらえなおす。韓国や台湾など東アジアからの視点による「出雲神話」の再解釈、強い宗教性に刺激を受けた人々の交流とそれに伴う技術的・産業的な発展、文芸創作や学問など、「神話」の世界にとどまらない、知られざる文化の諸相を明らかにする。
芦田耕一(あしだ・こういち) 1946年生まれ。島根大学法文学部教授。中古文学、和歌文学専攻。 現在、平安時代末期の和歌文学研究と並行し、地元の利を生かして出雲地方の和歌の掘り起こしを行なっている。 著書に『六条藤家清輔の研究』(和泉書院、2004)、『清輔集新注』(青て舎、2008)、『出雲国名所歌集―翻刻と解説』(共著、ワン・ライン、2006)など。原 豊二(はら・とよじ) 1972年生まれ。ノートルダム清心女子大学准教授。博士(文学)。日本中古文学専攻。 現在、『源氏物語』とその享受の研究、また古代から近世にかけての七絃琴の研究等を行っている。 著書に『源氏物語と王朝文化誌史』(勉誠出版、2006)、編著に『日本文学における琴学史の基礎的研究』《資料編》《論考編》(笠間書院、2008~09)など。