アジア遊学138
ショクミンチチョウセントテイコクニホン

植民地朝鮮と帝国日本

民族・都市・文化
徐禎完・増尾伸一郎 編
ISBN 978-4-585-22604-8 Cコード 1320
刊行年月 2011年2月 判型・製本 A5判・並製 224 頁
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定価:2,200円
(本体 2,000円) ポイント:60pt

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書籍の詳細

〈韓国併合一〇〇年〉を締めくくるために、三十五年間にわたる「帝国日本」の植民地時代を中心とするこの二十世紀の歴史的展開をどのように理解すべきなのか。
そして、どのような観点から今後の相互理解を深めていくべきなのか――

韓国における最先端の研究成果により、「帝国日本」による植民地統治のあり方を空間・メディア・学知・芸能などの多様な側面から照射し、併合以後一〇〇年の歴史を問い直す。

 

 

目次
〈日韓併合百年〉を問い直すために/徐禎完
Ⅰ 権力と都市空間
 帝国の「脱歴史」を超えて
  ―一九三〇年代後半徐寅植の歴史哲学と「可能性」としての歴史/徐東周
 植民地都市京城の広場と路地/金白永
 韓国のメートル法受容過程と植民地経験/徐浩哲

Ⅱ メディアと政治
 帝国日本におけるラジオ放送の日韓比較/厳玄燮
 雑誌 「モダン日本」と「朝鮮版」の組み合わせ、その齟齬/洪善英
 「満州文化」の創出と満映/姜泰雄

Ⅲ 学問と植民地支配
 終わりなきパルチザン、国家(知)との戦い
  ―京城帝大生からパルチザンまで、金台俊と朴致祐の解放前後/黄鎬徳
 京城帝大における「大学自治」の試みとその限界/鄭駿永
 朝鮮民俗学会の創立と活動/南根祐
 帝国日本における人類学・民俗学の民族論と統治施策/圭憲

Ⅳ 伝統芸能と口承文芸
 植民地朝鮮における能―京釜鉄道開通式典における「国家芸能」能/徐禎完
 帝国日本の強制占領期における韓国の宮中楽舞の諸相―「舞童呈才」を中心に/朴泰圭
 近代における朝鮮説話集の刊行とその研究
  ―田中梅吉の研究を手がかりにして/金廣植
 孫晋泰と金素雲
 ―植民地期の著作活動と交友/増尾伸一郎

◎特別寄稿◎
 世界史の中の『遠野物語』/石井正己

あとがき これまでの百年、これからの百年/増尾伸一郎

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