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近世初期成立の仮名草子『魚太平記』(別名『河海物語』)は人に擬した魚たちの登場する軍記物で、幾段階かの諸本が標本のごとく現存する稀有の資料である。本書では天理本・国会本・鶴舞本(以上写本)・筑波大学本・龍門文庫本・東大霞亭文庫本(以上版本)の六本をとりあげ、精密な校異とそれに基づく論考を収載する。また、口絵として図版32枚を付し、参考に資す。