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日本最古の仏教説話集『日本霊異記』は編者景戒の強い自度の意識を基本に成立したとされるが、実際には所収の各説話中に、明らかに中国の説話・伝承を主とした他国の説話の影響・引用が数多くみられる。本書では上巻第三縁を軸とする「道場法師系説話」にどれだけ中国の説話が影響しているかを考察し、霊異記説話成立にあたり、景戒の霊異譚や奇異譚への強い興味があり、中国の非仏教的な世俗説話を多く取り込んでいると指摘する。