本書は、近世末に至る古今集注釈書・伝授書約1,700部を約300種に分類し、それぞれに通称書名を付し、伝本書目形式で一覧したものである。
それぞれ所蔵者名・函架番号・簡単な書誌・奥書の要点・研究上の留意点などが示されており、書名のみでは判りづらい古今集注釈書・伝授書の素性が容易に判定できるようになっている。
巻末の「巻頭一覧」「別称索引」を利用することにより、いずれの注釈書に該当するかを検索することができる。
また、「所蔵者別伝本一覧」は閲覧調査の手引きとして非常に有益である。
和歌・説話・物語・謡曲・軍記・仏教文学など、あらゆる分野の研究者にとって必備の1冊である。