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今野達説話文学論集

今野達説話文学論集刊行会 編
ISBN 978-4-585-03172-7 Cコード 3095
刊行年月 2008年3月 判型・製本 A5判・上製 800 頁
キーワード 説話,中世

定価:26,400円
(本体 24,000円) ポイント:720pt

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書籍の詳細

◎説話文学研究の泰斗による待望の論文集!

卓抜な論証で定評のある今野論文を集大成。
広範な説話の世界から文学が醸成される仕組みを
明らかにした研究者必読の書。

 

 

目次
■一 今昔物語集

陽明文庫蔵孝子伝と日本説話文学の交渉―附今昔物語出典攷
古代・中世文学の形成に参与した古孝子伝二種について
 ―今昔物語集以下諸書所収の中国孝養説話典拠考―
今昔物語集巻五第廿二話伝承の展開―阿弥陀の本地の成立をめぐって―
今昔物語集の作者を廻って
善家秘記と真言伝所引散佚物語―今昔物語集との関連において―
今昔物語集の成立に関する諸問題―俊頼髄脳との関連を糸口に―
今昔物語集雑考
今昔の難語をめぐる二、三の異見
今昔の本文欠話臆断―内容の推定が示唆するもの―
鯖の木の話―成立と伝承―
今昔・宇治拾遺零拾
衆経要集金蔵論と今昔物語集
心性罪福因縁集と説話文学―今昔巻四の第九・十話の原拠など
今昔巻十第二十三話原拠考

■二 注好選
注好選集について―附私聚百因縁集成立考―
童子教の成立と注好選集―古教訓から説話集への一パターン―
東寺観智院本「注好選」管見―今昔研究からの視角から―

■三 日本霊異記
古代における二・三の大陸説話の翻案をめぐって
〈枯骨報恩〉の伝承と文芸
元興寺の大槻と道場法師
日本霊異記〈吉志火麻呂〉説話の演変によせて

■四 中世説話・中世小説
撰集抄の成立について―その年次と性格―
太平記拾遺―大塔宮の般若寺受難など―
●嚢鈔と中世説話集―付、三国伝記成立年代考への資料提起―
教訓抄の提起する説話文学的諸問題
続教訓鈔と宝物集―宝物集伝流考補遺
吉備大臣入唐絵詞の周辺―隆国の記と女人の伝―
(講演)湘南の海竜女  
真名本『江島縁起』考(一)―本文の翻刻と訓読
中世小説―秋夜長物語         
お伽草子『一寸ぼうし』        

■五 その他
◎説話
南都芸苑の伝承と日本文学―公任三舟伝説の虚実
語園漫考(一)―〈話千両〉の由来―
語園漫考(二)―ねんねん唄由来・浦島二則・玉泉坊の鬼
語園漫考(三)―米糞聖人の本地
◎近世
遊士権斎の回国と近世怪異譚
敵討義女英の素材と構成―再評価の前提として―
◎刀剣
「七支刀新考」異見
◎概論
説話文学と後代文学―中・近世小説を例にとって―
今昔物語をどう研究すべきか―卒業論文を書く方々のために―
今昔物語集(平安後期の文学)―成立考のために―
古本説話集小見
説話文学と源氏物語との関係―素材の相似性をめぐって―
軍記物はなぜ広まったか    
(シンポジウム)説話の特質と分類
◎月報
立山奇談小記       
今昔正読の虹を追う     
校注者のつぶやき     
◎書評
益田勝実氏著『説話文学と絵巻』
国東文麿氏著「今昔物語集成立考」
◎その他
小林智昭教授の逝去に思う

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