エド トウキョウゴ ケンキュウ

江戸・東京語研究

共通語への道
土屋信一 著
ISBN 978-4-585-03216-8 Cコード 3081
刊行年月 2009年2月 判型・製本 A5判・上製 480 頁
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定価:13,750円
(本体 12,500円) ポイント:375pt

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書籍の詳細

東京共通語の形成過程を理論的・実証的に追究。

東京共通語がいかに形成されてきたかを、江戸時代までさかのぼって追究し、共通語の通時的研究の可能性を明らかにする。
「浮世風呂」「浮世床」だけでなく、従来なおざりにされている戯作資料の扱いにも言及。

 

 

目次
一章 共通語への手がかり―「れる・られる」敬語
 一節 江戸語の「れる・られる」敬語小考
 二節 浮世風呂・浮世床の敬語二題―「なはる」と「てでございます」と―

二章 江戸共通語
 一節 遊子方言の客人「平」の言葉
 二節 式亭三馬の江戸語観
 三節 江戸語資料としての式亭三馬滑稽本― 助動詞「べい」の使用を中心に―
 四節 江戸語の「だ」の一用法
 五節 江戸語東京語の断定表現
 六節 江戸共通語をめぐって

三章 三馬を資料とする江戸語研究
 一節 式亭三馬滑稽本の江戸語
 二節 浮世風呂・浮世床の会話文の漢語使用率
 三節 浮世風呂・浮世床の「のだ」文
 四節 「のだろう」以前― 江戸語の「だろう」の用法―
 五節 式亭三馬の漢字使用―「浮世風呂」を資料として―
 六節 「浮世風呂」に見る子ども達の世界
 七節 「浮世風呂」の上方者の言葉
 八節 「酩酊気質」の初版本について
 九節 版本の探索とことば―「浮世床」の場合―

四章 東京語へ
 一節 明治初期漢語辞書にみる闕画
 二節 「東京京阪言語違」に見る明治期東京語
 三節 てよだわ言葉小考 尾崎紅葉の観察から
 四節 近代日本における女性語の形成と崩壊
 五節 拡大する東京語圏―旧市域の東京語と新市域の東京語―
 六節 東京語の語法のゆれ―児童生徒言語調査結果報告(2)―

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