シンセイキノニッチュウブンガクカンケイ

新世紀の日中文学関係

その回顧と展望
和漢比較文学会・中日比較文学学会 編
ISBN 978-4-585-04057-6 Cコード
刊行年月 2003年7月 判型・製本 A5判・上製 248 頁
キーワード 上代,中古,中世,近世,近現代,東アジア,比較文学

定価:4,950円
(本体 4,500円) ポイント:135pt

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日中比較文学研究に取り組む2学会が初めて共同開催した国際シンポジウムより、厳紹璗、蔵中進、中国の村上春樹翻訳者によるハルキ論など、日中選りすぐりの15本を論文化。

 

 

目次


日本の古代文学を発生学から考える■厳紹璗
中国における王梵志、日本における王梵志■藏中進

日本文学における「境界論」の影響について―古典文学を中心に―■陳多友
日本と中国における『切韻』の文化史的価値
 ―『切韻』成立の周辺、逸書『四聲字苑』の考察を兼ねて―■林忠鵬
絶海中津の漢詩の一側面■兪慰慈
古代中日遊民の考察■李東軍
「内向的」な文学と「外向的」な文学
 ―中日近、現代文学者の文学観念の比較について―■于栄勝
村上春樹の文学世界と中国現代青年の精神構造■林少華

東洋画優位論の成立とその知的背景
 ―豊子「中国美術現代芸術上的勝利」再読―■稲賀繁美
伝説上の海島と日本―徐福日本渡来伝説の起源を探るために―■柴田清継
『日本霊異記』の編纂と『捜神記』・『法苑珠林』
 ―神仙伝的記事の存在をめぐって―■河野貴美子
大江匡衡と唐代道教書■木戸裕子
『源氏物語』における平安漢詩文
 ―大江朝綱「王昭君」を例にして―■佐伯雅子
『源氏物語』の時間秩序と和漢の史書■後藤幸良
女色論を巡る十世紀日中物語文学
 ―「鶯鶯伝」と『源氏物語』「梅枝」―■菊地 真

あとがき

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