カートは空です。
商品867/2194
安藤昌益は近代になって“発見”された思想家である。以来、その思想は百姓以外の階級をことごとく不耕貧食の徒とみなし、理想の世を自然の世とみなすなど、ラディカルな反体制の思想家として捉えられてきた。それらの固定観念は残された資料の少なさから生じたものである。本書は著者の文学者としての視点から、緻密な資料検討により従来の昌益像を再検証し、大胆な推理によって新たな昌益像の構築を目指す。