日本の作家100人
イズミキョウカヒトトブンガク

泉鏡花 人と文学

眞有澄香 著
ISBN 978-4-585-05189-3 Cコード
刊行年月 2007年8月 判型・製本 四六判・上製 208 頁
キーワード

定価:2,200円
(本体 2,000円) ポイント:60pt

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書籍の詳細

文学のみならず、民俗学や文化人類学、演劇や絵画、社会学などさまざまな学問領域からのアプローチを受ける鏡花文学を教育学の側面から考究した「教科書からみた鏡花批評史」「教材化された鏡花作品」を中心として、泉鏡花の逸話に満ちた生涯を概観した「泉鏡花小伝」、代表作の案内と基礎資料を提供する「作品案内」「年譜」「主要参考文献」を加えた。
日本文学史上に屹立する孤高の存在、泉鏡花を知るための、最もわかりやすい案内書。

 

 

目次
はじめに
Ⅰ 泉鏡花小伝
ⅰ 生い立ち
   職人一家/亡母憧憬
ⅱ 上京、そして玄関番時代
   小説家を志して/尾崎紅葉との出会い
ⅲ 〈鏡花世界〉への飛翔
   亡母への想い/薄幸な美女たち/紅葉の死/逗子へ
ⅳ 成熟期を迎えて
   鏡花文学の再評価/演劇界での活躍
ⅴ 清澄な晩年
   関東大震災以後/懐古の日々
ⅵ 没後余話
   「天才」の養女になるということ
Ⅱ 教科書からみた鏡花批評史
ⅰ 教科書に載った鏡花作品
   「天才」という評価/教科書に載った鏡花作品一覧表/作品集と教材化
   編纂意図と教授法/教育界の動向
ⅱ 戦後の教材化
   鏡花作品の再評価/戦後の教育界
ⅲ 昭和三〇年前後
   昭和三〇年前後の「高野聖」/教科書に載らない作家
Ⅲ 教材化された鏡花作品
ⅰ 「七宝の柱」
   高等女学校用「読本」/「駒の話」の教材化/中学校用「読本」
   「読本」の編者たち/鏡花の教材観
ⅱ 「高野聖」
   同時代評価/教材「高野聖」/新制高等学校の国語科/文学教育の重視
   時枝誠記の国語教育観/消えた教材「高野聖」/教科書批判の高まり
   教材としての可能性
Ⅳ 作品案内
外科室/照葉狂言/龍潭譚/化鳥/高野聖/註文帳/薬草取/春昼・春昼後刻/草迷宮/歌行燈/歌仙彫/海神別荘/日本橋/天守物語/芍薬の歌/由縁の女/夫人利生記/貝の穴に河童の居る事/薄紅梅/縷紅新草
泉鏡花 年譜
主要参考文献
おわりに

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