1945年8月6日、午前8時15分。
そのときぼくは、ヒロシマにいました・・・。
あの日、あのとき、あのきのこ雲の下で何がおこったのか。
未来の子どもたちに伝えたい、真実のおはなし。
自分の顔や手、足がヒリヒリして痛みだしました。
みると真っ赤になっていて、やけどをしたのかなと思いました。
近くの小川のなかに入り、水で冷やしました。まもなくまっ黒い空から大雨が降りはじめてきました。
ずぶぬれになり、私のシャツもズボンもまっ黒になりました。
このころから目の前の山道を、髪はボサボサで、半分はだかの黒ずんだ人が続々と行列のように通りはじめ、小川のなかから見あげる人々の姿は異様でした。(本文より)