ジキソハヒツヨウダッタカ

直訴は必要だったか

足尾鉱毒事件の真実
砂川幸雄 著
ISBN 978-4-585-05316-3 Cコード
刊行年月 2004年10月 判型・製本 四六判・上製 260 頁
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定価:2,530円
(本体 2,300円) ポイント:69pt

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書籍の詳細

必読!足尾鉱毒事件の通説を覆す真実探求の書!

>>『田中正造の偉業』に五つの疑問
田中正造はなぜ明治天皇に直訴したのか?
田中正造は被害農民からどの程度支持されていたか?
加害企業「古河」は事件にどのように対処したか?
日本初の公害の発生に明治政府がとった対応は?
現価なら一〇〇億円相当の公害防止施設がつくられたが、その効果はあったか?

著者コメント>>
「足尾鉱毒事件」は近代史の中でも重要で、また日本の公害の原点としても有名です。しかし、教科書にも辞典類にも本当のことは書かれていません。「政府も加害企業の<古河>も何もしてくれないのでやむなく田中正造が天皇に直訴した」と説明されていますが、それはまったくの嘘。本当は「古河」の手で史上類にない巨大公害防止施設が建設され、被害農地が元に戻っているからです。当時の新聞や雑誌、田中正造の演説や手紙などを使ってこのことを実証した衝撃的な労作です。

 

 

目次
一章 天皇直訴をめぐる疑問の数々
二章 公害の発生と政府・古河の対応
三章 日本初、本格的反公害運動の始まり
四章 二極に分裂していた被害民の運動路線
五章 古河が苛酷な公害防止工事を完遂
六章 国会での活躍あきらめ、天皇に直訴
七章 被害農地の復旧と反対運動の退潮
八章 「鉱毒」とはいったい何だったのか
九章 国会演説に見る田中正造の異常性
十章 田中正造の死と遺した功績

足尾鉱毒事件略年表
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