ヤマビコ

山彦

平泉澄 著
ISBN 978-4-585-05404-7 Cコード 0021
刊行年月 2008年11月 判型・製本 四六判・並製 256 頁
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定価:1,320円
(本体 1,200円) ポイント:36pt

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書籍の詳細

日本中世史研究の業績で知られ、独自の史観を確立して戦前から戦中にかけて東京帝国大学文学部国史学科教授として多くの子弟を育てた平泉澄。戦後の恬淡とした境地をつたえる、その嘉言に満ちた珠玉の文章を読み直す。
古典に通暁し深い学識を有する著者が、歴史・外交・教育・環境など、日常の出来事に対して歴史家の視点から解りやすい短文の形で、その見方や考え方を示す。人が生きるうえでの糧ともいうべき事柄を極めて平易に説いた文章が、深い道理を含んで我々の心に迫る。
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平泉澄(ひらいずみ・きよし)
一八九五年〜一九八四年。日本の歴史学者。文学博士。白山神社名誉宮司。「青々塾」主宰。戦前戦中、東京帝国大学教授として、いわゆる皇国史観の提唱者とされる。著書に『中世に於ける社寺と社会との関係』、『少年日本史』などがある。

 

 

目次
はしがき

歴史の忘却
歴史を恐れよ
積 習
流 風
鉄は赤いうちに

峠に立つ
よりどころ
自 立
不屈の精神
夏爐冬扇
一事が万事
人 情
古今無し
国 際 人
投 入 堂
また見むと
鐘をつく者は誰ぞ
成否の訣
川路左衞門尉
独立十周年
盲従と自立
初対面の一拶
稚 心
沙羅の花
祈 り
文化とは何ぞや
一事を守る
手 袋
雨降らずとも
螢の光
祖国とのめぐりあひ
法王の遺言
名犬ラッシー
勿体ない
恐れと祈り
にせもの
宿の勘定
外語の乱用
車内掃除
東洋の魔女
生き甲斐
用意不用意
島の売物
よみがへる霊性
野に義人あり
教訓を生かすは誰ぞ
澄みかへる水
心の紅葉
底流
育 英
白 梅
母不在
逃るる所無し
叡山の沙羅
草 取
時は金か
観 光
三分の饑寒
栃 光
国語の愛惜
良薬
都電
一波万波
不便な日曜
ねむの花
豆腐屋
豆腐屋(再び)
うまい物学校
うまい物大学
校長の靴
梅の花
楽業
手を出しませう
本屋さん
本屋さん(続)
歴史は生きてゐる
〈以下、増補版で追加〉
昔の人
外交、道は険し
骨までも
百行の本
百年を隔てて
花嫁学校
千里独行
かげの労苦
鈴屋
あぜの細道
青苔
ひともと故に
ぬくぬくで
一日でも休めば
行跡不滅
読みの深さ
愛語
明治の人
アイゼンハワー大統領
桃源
土を売る
受益無窮
うやまひ
橋も涙に
美人
爪の垢
忘れ物
年末の収支
日本男児
忘れた物
名乗れ高らかに
人質
求むる所ここに在り
至誠、人を動かす
女形
万行空しく施す
文化財
自制
日本──今と昔
微を見て清濁を知る
元日の祈り
喜びと悲しみ
剛操
山の手
家屋敷
青法協

新装版あとがき(平泉隆房)

索引

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