新鋭作家論叢書
シマダマサヒコ

島田雅彦

小林孝吉 著
ISBN 978-4-585-05514-3 Cコード 0095
刊行年月 2010年4月 判型・製本 四六判・上製 256 頁
キーワード

定価:2,420円
(本体 2,200円) ポイント:66pt

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著者紹介:コバヤシタカヨシ:文芸評論家

書籍の詳細

未来にあるものは、自由、死、そして恋。
全共闘の時代から高度消費社会を経て9・11まで、常に世界と斬り結び、〈時代表象の文学〉として現代とコンタクトし続ける作家を主要作品の解説とともに徹底解明。

 

 

目次
序 ポストモダンの入口で

第一部ポストモダンと高度消費社会
左翼から〈サヨク〉へ――『優しいサヨクのための嬉遊曲』
非国民から〈ヒコクミン〉へ――『亡命旅行者は叫び呟く』
世界が滅びる日――『夢遊王国のための音楽』
模造人間的自由――『僕は模造人間』
権力者のパロディ――『ドンナ・アンナ』
八〇年代表象としての〈エイズ〉――『未確認尾行物体』
八〇年代の物語――『夢使い―レンタルチャイルドの新二都物語』
 
第二部「失われた一〇年」と「暗い森」のなかで
ポストモダンから「暗い森」へ 
超架空都市と可能世界――『ロココ町』
パロディと倫理性――『彼岸先生』
世紀末世界と預言者――『預言者の名前』
「失われた一〇年」の中間で――『忘れられた帝国』
新たな郊外の物語――『子どもを救え!』
自由死刑と復活――『自由死刑』
一四歳の暗い森と死――『君が壊れてしまう前に』

第三部「新しい世紀」と〈恋物語〉の誕生
「9・11」と不可能性の時代
〈恋物語〉の誕生――『彗星の住人』(「無限カノン」第一部)
〈血の泉〉と〈美しい魂〉――『美しい魂』(「無限カノン」第二部)
よみ黄泉の島にて――『エトロフの恋』(「無限カノン」第三部)
焼跡の〈退廃〉と恋――『退廃姉妹』
ホープレス・タウンからホープ・タウンへ――『徒然王子』

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