オキナワブンガクセン

沖縄文学選

日本文学のエッジからの問い
岡本恵徳・高橋敏夫 編
ISBN 978-4-585-09041-0 Cコード
刊行年月 2003年4月 判型・製本 A5判・並製 432 頁
キーワード

定価:2,860円
(本体 2,600円) ポイント:78pt

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書籍の詳細

本土中心の日本の近現代文学常識を相対化する、初の沖縄文学アンソロジー。
近代、米統治下、復帰後、90年代以降、と四つに区分した時期の中で特に重要な作品を収録、沖縄文学の全体像を俯瞰する。

詩人・山之口貘の「会話」など戦前の重要作品や大城立裕『カクテル・パーティー』、東峰夫『オキナワの少年』、又吉栄喜『豚の報い』、目取真俊『水滴』の芥川賞受賞4作品を含む全36作品を収録
また、沖縄文学に関わる「本土」と「沖縄」の文学研究者14人による詳細な解説も掲載。

※NPO団体≪前夜≫刊、既刊『前夜』(2005秋)号『前夜ブックガイド』に、『沖縄文学選』が紹介されました。

 

 

目次
はじめに 交差する文学
 沖縄の近・現代文学     岡本恵徳 
 ヤマトからみたオキナワ文学 高橋敏夫 

第一部 沖縄文学の近代  解説・仲程昌徳 
 小説
 「九年母」 山城正忠
  解説・黒澤亜里子
 「奥間巡査」 池宮城積宝
  解説・仲程昌徳
 「滅びゆく琉球女の手記」 久志富佐子  
  解説・宮城公子
 琉歌・短歌・詩
  琉歌三首 真境名安興
 短歌三首 摩文仁朝信
 「夕の賦」 末吉安持
 「首里城」 世禮國男
 「妹へおくる手紙」・「会話」・
 「沖縄よどこへ行く」   山之口貘
  解説・松下博文

第二部 アメリカ占領下の沖縄文学
  解説・浦田義和 
 小説
 「カクテル・パーティー」 大城立裕
  作家コラム
  解説・本浜秀彦
「オキナワの少年」 東 峰夫
  解説・大野隆之
 詩
 「村 その一」「村 その二」 牧港篤三 
 「ある挽歌」 大湾雅常
 「コッテキ吹く男」 あしみねえいいち
 「慟哭」 新川 明
 「島(?)」 川満信一
 「家郷への逆説」 清田政信
  解説・浦田義和

第三部 復帰後の沖縄文学
  解説・黒古一夫 
 小説
 「嘉間良心中」 吉田スエ子
  解説・谷口基
 「海鳴り」 長堂英吉
  解説・本浜秀彦
 戯曲
 「人類館」 知念正真
  解説・新城郁夫
 詩
 「ソールランドを素足の女が」 仲地裕子 
 「骨のカチャーシー」 芝 憲子 
 「優しいたましひは埋葬できない」 知念榮喜 
 「喜屋武岬」 高良 勉 
 「沈黙の渚」 中里友豪 
 「死骸の海」 与那覇幹夫 
 「おきなわのうた」 上原紀善 
  解説・大城貞俊

第四部 沖縄文学の挑戦(90年代以降の沖縄文学)
  解説・新城郁夫 1
 小説
 「豚の報い」 又吉栄喜
  作家コラム
  解説・川村湊
 「水滴」 目取真俊
  作家コラム
  解説・高橋敏夫
 「風水譚」 崎山多美
  作家コラム
  解説・新城郁夫

巻末付録
 沖縄文学文献案内
 沖縄文学略年表
 出典・初出一覧

おわりに

解説者紹介

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