ショセキリュウツウシリョウロン ジョセツ

書籍流通史料論 序説

鈴木俊幸 著
ISBN 978-4-585-22024-4 Cコード 1321
刊行年月 2012年6月 判型・製本 A5判・上製 496 頁
キーワード 出版,文化史,古典,日本史,江戸,近世

定価:11,000円
(本体 10,000円) ポイント:300pt

 品切 
書籍の詳細
近世~近代初期、書籍はどのように人々の手に届いたのか

貸本屋や絵草紙屋、小間物屋等の営業文書や蔵書書目・看板・仕入れ印など、書籍流通の実態を伝える諸史料を「眼光表紙裏に徹する」博捜により再構築し、書籍文化史の動態を捉える。

 

 

目次
はじめに―本書のねらいと構成―

第一部 書籍流通史研究の意義と方法
 第一章 出版とは何か―開版を促す原動力としての流通―
 一 『好色一代男』の手柄
 二 貸本屋という流通機構
 三 流通のための開版

 第二章 書籍流通史研究の意義と方法、その資料
 一 出版と流通
 二 草紙類の流通
 三 本屋という商売
 四 貸本屋
 五 享受の実相
 六 書籍環境
 七 書籍流通史研究の資料

第二部 書籍流通のさまざま、史料のさまざま
 第一章 仕入印と符牒
 はじめに
 一 仕入印
 二 符牒
 三 高美屋甚左衛門の仕入先
 四 高島藩校と藤屋伝右衛門
 五 家・個人の購書
 六 信濃の書商
 おわりに

 第二章 近世日本における薬品・小間物の流通と書籍の流通
 はじめに
 一 小間物と書籍、小間物屋と本屋
 二 薬と本、薬屋と本屋
 おわりに

 第三章 店頭の書籍広告―「看板」小考―
 一 店頭の光景
 二 看板の制作
 三 表紙裏から出てきた看板

 第四章 近世日本における大般若経流通の一相
 一 須原屋茂兵衛と大般若経
 二 須原屋茂兵衛の通帳
 三 上野板
 四 大般若経の価格

 第五章 京都の絵草紙屋和久屋治兵衛・桜井屋治兵衛
 はじめに―絵草紙屋と絵草紙屋研究―
 一 和久屋治兵衛・桜井屋治兵衛の出版物
 二 和久屋治兵衛と桜井屋治兵衛
 三 絵草紙屋商売開始、版木・本屋株の取得
 五 土地・家屋の取得
 六 町と商売と
 七 戊辰戦争と会計基立金
 八 京都の絵草紙屋
 附録・桜井屋治兵衛家文書目録

 第六章 『戊辰以来新刻書目便覧』の諸本
 一 はじめに
 二 諸本
 三 校異
 四 刊行の背景

第三部 貸本という書籍流通
 第一章 貸本屋の営業文書
 はじめに
 事例一
 事例二
 事例三
 事例四
 事例五
 事例六
 おわりに

 第二章 貸本屋沼田屋徳兵衛の営業文書
 翻刻 沼徳の営業文書
 おわりに

 第三章 信州諏訪升屋文五郎の貸本書目

おわりに

索 引
プロフィール

鈴木俊幸(すずき・としゆき)
1956年生まれ。中央大学文学部教授。日本近世文学、書籍文化史専攻。現在は近世の書籍流通を中心に研究している。
著書に『増補改訂 近世書籍研究文献目録』(ぺりかん社、2007年)、『絵草紙屋 江戸の浮世絵ショップ』(平凡社選書、平凡社、2010年)、『江戸の本づくし』(平凡社新書、平凡社、2011年)、『蔦屋重三郎』(平凡社ライブラリー、平凡社、2012年)、共編書に『江戸時代初期出版年表』(勉誠出版、2011年)などがある。

関連商品

この商品をお求めのお客様はこんな商品もお求めです。

おすすめ

  [詳細]
重要文化財 東福寺五百羅漢図 修理と研究

重要文化財 東福寺五百羅漢図 修理と研究

石川登志雄 編
定価:24,200円
(本体 22,000円)
増補改訂版 図像学入門

増補改訂版 図像学入門

山本陽子 著
定価:2,640円
(本体 2,400円)
日本近世史入門

日本近世史入門

上野大輔・清水光明・三ツ松誠・吉村雅美 編
定価:4,180円
(本体 3,800円)
彰義隊士の手紙

彰義隊士の手紙

大藏八郞 著
定価:22,000円
(本体 20,000円)
ショッピングカート