ナガサキセンミンデン チュウカイ

長崎先民伝 注解

近世長崎の文苑と学芸
若木太一・高橋昌彦・川平敏文 編
ISBN 978-4-585-29136-7 Cコード 3095
刊行年月 2016年11月 判型・製本 B5判・上製 300 頁
キーワード 文化史,日本史,江戸,近世

定価:11,000円
(本体 10,000円) ポイント:300pt

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書籍の詳細
近世日本において、異国文化が最初に胎動する地、長崎―

中央の人々の強い関心を集めたこの異文化交流の舞台は、日本の文化的発展を支えた一級の人材を数多く輩出し、また、当地を経由して多くの人々が世にその才を活かすこととなった。
『長崎先民伝』は、儒学・天文暦学・医学・通訳などさまざまな分野にわたり活躍した、当地に所縁のある人々総勢147人の来歴を、他書に見られない逸話とともに紹介する近世文化史研究における基礎的かつ最重要の資料である。
書き下し本文に詳細な注解、影印、校異を付し、作者をめぐる学問状況、人的ネットワークを伝える2点の関連する稀覯資料も全編影印掲載した決定版。

 

 

目次
はじめに 川平敏文

凡 例

本 編
 各巻表紙(影印のみ)
 巻上見返し(影印のみ)
巻之上
 序1 先民伝序(原念斎)
 序2 先民伝序(竹田定直〔竹田春庵〕)
 序3 先民伝序(周慎斎)
 序4 盧千里先民伝序(沈爕菴)
 凡 例
 先民伝目録(影印のみ)

【学術】
1 劉宣義〔彭城仁左衛門〕
2 林応宷〔林道栄〕
3 高玄岱〔深見玄岱〕
4 高順麟〔深見順麟〕
5 南部景衡〔南部南山〕
6 国凞〔国思靖〕
7 伊藤春琳
8 石原学魯
9 貞方之休
10 木村順成
11 向井兼丸〔向井元成〕
12 陳厳正・陳道光
13 青木永弘
14 大江宏隆

【談天】
15 小林義信〔小林謙貞〕
16 小野昌碩
17 吉村長蔵
18 胡麻屋了益・朝日玄育・本山作左・金屋孫右・三島吉左・小林義信
19 関荘三郎
20 西川忠英〔西川如見〕

【善耆】
21 平包好〔長崎包好〕
22 岡正養

【忠孝】
23 浦川七右
24 甚太郞
25 徐徳政〔東海徳左衛門〕
26 三孝子
27 千布仙右
28 島原屋市左
29 小篠吉左

【貞烈】
30 貞婦浄智
31 桶屋烈婦

巻之下
【処士】
32 鶴田重定〔鶴田長渓〕

【隠逸】
33 陳玄興

【任俠】
34 浜田弥兵衛

【医術】
35 北山道長
36 西三博
37 向井元端
38 今井弘済〔/今井順斎〕
39 杏一洞
40 福山徳順
41 田中周山
42 久我宗悦
43 金屋与五郎・雉取甚右衛門
44 栗崎正元
45 栗崎正羽〔栗崎道有〕
46 杉本忠恵
47 西玄甫
48 吉田安斎
49 高原秀治
50 楢林豊重
51 茂升沢・広中養栄
52 伊藤升林・加悦升泉
53 山村宗雪・山本如閑・休意・吉尾寿三

【通訳】
54 馮六・馬田昌入・中山太郎兵衛・潁川官兵・林仁兵・
 潁川藤左・彭城仁左・柳屋治左・歐陽総右・何仁右
55 森田長助・東京久蔵・中原源六
56 高砂長五郎・肝付伯左・石橋荘助・秀島藤左・名村八左

【技芸】
57 長田又四郎・安部武兵衛
58 中村五郎左
59 後藤伊勢松
60 向井兼時〔去来〕・内田橋水・舟山橋泉
61 僧若芝
62 生島三郎左・生島藤七
63 青貝長兵衛
64 喜多元規
65 渡辺元慎〔渡辺秀石〕
66 野沢久右
67 野村宇平次・道佐
68 田淵四郎三・市平次・春夕
69 素閑
70 流幻五郎・林四郎右

【緇林】
71 一明〔道源〕
72 道香〔/梅谷道用〕
73 道胖〔鉄心〕
74 海長〔江外〕
75 元璧〔/素文道璧〕
76 道活〔卓岩〕
77 元巧
78 光心
79 恭也
80 龍州

【流寓】
81 林道春〔林羅山〕
82 林永喜〔林東舟〕
83 向井元升
84 安東守約〔安東省菴〕
85 南部草寿
86 菅原見山
87 北島雪山
88 千賀三大夫・平賀勘十郎
89 佐佐助三郎・丸山雲平
90 真部子明
91 橘三喜・卜部定親
92 飯田直景
93 丸女蔵人大夫
94 堀貞典
95 宮腰尚古〔宮川忍斎〕
96 古田川荒
97 松永貞徳
98 高田宗賢
99 大淀三千風・野坡
100 潁川入徳
101 安冨三育
102 久我道雲
103 岩永知新〔岩永宗故〕
104 吉田昌全
105 村山自伯
106 松丘宗順
107 島谷見立
 跋1 自叙(盧千里)
 跋2 先民伝後序(謙光寂泰)
 跋3 跋長崎先民伝(蔣溥)
 慶元堂蔵板目録(影印のみ)
 奥附(影印のみ)
附 録
 盧草拙『啽囈録』(影印)
 盧千里『勉斎遺稿 盧氏筆乗』(影印)

解 説
 盧氏の系譜 若木太一
 『長崎先民伝』の諸本について 高橋昌彦

あとがき 川平敏文
執筆者一覧
索 引
プロフィール

若木太一(わかき・たいいち)
1942年生まれ。長崎大学名誉教授。
著書に『長崎聖堂祭酒日記』(共編著、関西大学東西学術研究所、2010年)、『新長崎市史』第二巻近世編(共著、長崎市、2012年)、『長崎・東西文化交渉史の舞台』(共編著、勉誠出版、2013年)などがある。

高橋昌彦(たかはし・まさひこ)
1960年生まれ。福岡大学教授。
著書に『柳川の漢詩文集』(編、柳川市、2009年)、『國立臺灣大學圖書館典藏「長澤文庫」解題目録』(主編、国立台湾大学図書館、2013年)、『廣瀬淡窓』(思文閣出版、2016年)などがある。

川平敏文(かわひら・としふみ)
1969年生まれ。九州大学大学院准教授。
著書に『兼好法師の虚像―偽伝の近世史―』(平凡社、2006年)、『東アジアの短詩形文学』(共編、勉誠出版、2012年)、『徒然草の十七世紀―近世文芸思潮の形成―』(岩波書店、2015年)などがある。

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