ラテンアメリカ文学は、いかにして「世界文学」となりえたか――
カブリエル・ガルシア・マルケス『百年の孤独』、ホルヘ・ルイス・ボルヘス『伝奇集』、フアン・ルルフォ『ペドロ・パラモ』、フリオ・コルタサル『石蹴り遊び』…。
文学史に名を残す作家たちの作品はどのように刊行・宣伝され、スペイン語圏のみならず、世界中でブームを巻き起こしたのか?
各国の出版事情や、書籍・雑誌の流通を考察することで、ラテンアメリカ文学が国際的に認識されていく過程を解き明かし、創作のあり方のみならず、出版文化史における編集者や出版社の役割を詳述した画期的な一冊。