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文化情報学事典

村上征勝 監修/金明哲・小木曽智信・中園聡・矢野桂司・赤間亮・阪田真己子・宝珍輝尚・芳沢光雄・渡辺美智子・足立浩平 編
ISBN 978-4-585-20071-0 Cコード 3000
刊行年月 2019年12月 判型・製本 A5判・上製 850 頁
キーワード 総記,アーカイブズ,出版,美術,国語学,日本語,言語,比較文学,古典,世界史,日本史

定価:19,800円
(本体 18,000円) ポイント:540pt

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目次


本文
書籍の詳細

文化現象をデータ・サイエンスで読み解く総合事典
コンピューターの進歩により、デジタル情報の利用が飛躍的に加速している。感性や主観が重視されてきた文化の領域でも、文学・美術・考古・歴史・音楽・芸能をはじめとする文化資産をデジタル化し、保存・管理や展示を行う技術が進歩している。また、データ・サイエンスや統計を用いた分析法の発展もめざましい。
文化情報学は個々の領域で独立に行われてきた文化研究という縦の糸を、データ・サイエンスという理系の横の糸で編みあげる文理融合型のアプローチであり、本書はその集大成として、文化と情報/データにかかわる人々の必携の一冊である。


【本書の特色】
・「文化」と「情報」に関する文理融合型の総合事典
・データ・サイエンス/統計を用いて文化を分析する
・理論から具体的な実践例まで収録した“読む”事典
・300を超える豊富な図表・写真でビジュアルも充実
・総計100名を越える第一線の研究者・専門家が執筆
・分析ソフトの紹介と日本語/英語索引で検索も充実

 

 

目次
A領域篇
 A-1 文章・文献
  1 文学・文献の計量分析 / 2 計量文献学 / 3 計量文体論 / 4 平安朝物語の計量分析 / 5 西鶴遺稿集の著者問題 / 6 『今昔物語集』の文体 / 7 中古和文における個人文体とジャンル文体 / 8 現代日本語の計量文体論 / 9 現代文におけるジャンル別の文体的特徴 / 10 論述文の文体的特徴 / 11 個人の文体変化 / 12 文体模倣の計量分析 / 13 川端康成の代筆疑惑 / 14 社会学におけるテキスト分析 / 15 ツイッターにおけるテキストの計量分析 / 16 SNS における計量テキスト分析 / 17 法科学分野の文章の計量分析
 A-2 言語
  1 言語 / 2 コーパス言語学 / 3 書き言葉コーパス / 4 話し言葉コーパス / 5 学習者コーパス / 6 形態素解析 / 7 構文解析 / 8 シソーラス / 9 文字コード / 10 方言地図とGIS / 11 社会言語学調査 / 12 音声処理 / 13 言語系統論 / 14 機械翻訳
 A-3 考古・歴史
  1 デジタル化時代の考古学・歴史学 / 2 考古遺物の数量分類 / 3 考古資料のデジタル記録 / 4 考古学における年代測定法・同位体分析 / 5 元素分析による土器の産地推定 / 6 地磁気による考古学的調査 / 7 地中レーダーによる遺跡探査 / 8 考古学におけるGIS / 9 水中考古学とデジタル技術の利用 / 10 自然人類学と歴史研究 / 11 災害考古学 / 12 全国遺跡報告総覧 / 13 古文書に対する文字認識技術 / 14 情報考古学 / 15 民具資料のデジタルアーカイブ化
 A-4 人文地理
  1 人文地理学 / 2 計量地理学 / 3 地理情報システム / 4 地理空間情報 / 5 地理情報科学 / 6 歴史GIS / 7 地理人文学 / 8 ジオ・ビッグデータ(空間ビッグデータ) / 9 景観分析 / 10 記憶地図 / 11 空間人文学と文学 12 デジタル地域学
 A-5 文化・芸術
  1 文化・芸術と文化情報学 / 2 絵画 / 3 工芸品 / 4 服飾文化 / 5 無形文化のデジタルアーカイブ / 6 映像・ゲーム・映像アーカイブ / 7 出版文化・書物学 / 8 書物学(近代) / 9 電子出版 / 10 音楽・音響 / 11 美術品・考古資料の3 次元計測
 A-6 身体文化・行動計量
  1 身体文化・行動計量 / 2 演劇 / 3 ダンス / 4 演奏 / 5 お笑い / 6 身体性認知 / 7 赤ちゃん学 / 8 スポーツバイオメカニクス / 9 他者性 / 10 共同作業 / 11 アフォーダンス / 12 身体性メディア技術 / 13 インタラクション
 A-7 コンピューター・情報
  1 コンピューターと文化情報学 / 2 ビッグデータ / 3 ソーシャルネットワーク / 4 機械学習 / 5 深層学習 / 6 音声認識 / 7 デジタルミュージアム / 8 情報倫理

Bデータ分析篇
 B-1 データ分析の基礎
  1 文化情報学の源数の発見とコンピューター / 2 データの分類法 / 3 データの要約度数分布表・グラフ・統計量 / 4 データに基づく推論 / 5 推定と検定 / 6 多変量解析
 B-2 量的分析法
  1 量的変数と分析手法 / 2 量的データからの統計的推測 / 3 重回帰分析 / 4 新指標作成のための主成分分析 / 5 主成分分析の探索的活用 / 6 探索的因子分析 / 7 因果構造と検証的因子分析 / 8 分類と次元縮約のためのクラスター分析・多次元尺度法 / 9 テキストマイニングと可視化 / 10 潜在トピック分析 / 11 イメージマイニングと人工知能 / 12 空間統計学 / 13 データの欠測値処理
 B-3 質的分析法
  1 質的分析法 / 2 離散変数の分布 / 3 比率の推定と検定 / 4 適合度検定 / 5 分割表の解析 / 6 対数線形モデル / 7 ロジスティック回帰分析 / 8 潜在クラス分析 / 9 数量化I 類・II 類 / 10 数量化III 類 / 11 対応分析 / 12 項目反応理論 / 13 文化系統学 / 14 計量的文明論―林の数量化III 類の活用

C分析用ソフト
 C-1 データ解析ソフト
 C-2 計量テキスト分析のためのフリー自由ソフトウェア KH Coder
 C-3 テキスト分析ツール RMeCab
 C-4 多言語テキスト統計分析ツール MTMineR

付表
索引
欧文索引
監修者・編集者プロフィール
プロフィール

村上征勝(むらかみ・まさかつ)
統計数理研究所名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授、元同志社大学文化情報学部長。工学博士。専門は計量文献学、統計学。
主な著書に、『文化情報学入門』(勉誠出版、2006年)、『計量文献学の射程』(共著、勉誠出版、2016年)、『シェークスピアは誰ですか?―計量文献学の世界』(文春新書、2004年)、『文化を計る―文化計量学序説』(朝倉書店、2002年)、『真贋の科学―計量文献学入門』(朝倉書店、1994年)、『工業統計学』(朝倉書店、1985年)などがある。

金明哲(同志社大学教授)
小木曽智信(国立国語研究所教授)
中園聡(鹿児島国際大学教授)
矢野桂司(立命館大学教授)
赤間亮(立命館大学教授)
阪田真己子(同志社大学教授)
宝珍輝尚(京都工芸繊維大学教授)
芳沢光雄(桜美林大学教授)
渡辺美智子(慶應義塾大学教授)
足立浩平(大阪大学教授)

書評・関連書等

★書評・紹介・インタビュー★
「週刊読書人」(2020年2月28日)にて、本書監修者・村上征勝氏と、元総理大臣・鳩山友紀夫氏による対談記事が掲載されました。

★関連書籍(巻末広告より)★
 『入門 デジタルアーカイブ』
 『アーカイブのつくりかた』
 『デジタル人文学のすすめ』
 『文化財アーカイブの現場』

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