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完本として最古かつ唯一の伝本である龍谷大学図書館蔵元亨元年(1321)刊本の全編を、同時代に付された訓点・振り仮名を含め、詳細に翻刻。さらに語彙索引・漢字索引を具備し、仏教学のみならず、古代における日常語・口頭語研究、言語位相論的研究、漢文訓読史研究等、諸分野の研究に裨益する決定版。
佐々木勇(ささき・いさむ)広島大学大学院・教授。『平安鎌倉時代における日本漢音の研究』(汲古書院、2009年)、「『徒然草』第九十二段の「得失」―文献学による古典本文確定の例として―」(「国語国文」87(3)、臨川書店、2018年3月)などがある。
★関連書籍(巻末広告より)★ ●鈴木豊 著『日本書紀声点本の研究』 ●田中草大 著『平安時代における変体漢文の研究』 ●今野真二 編『秋萩帖の総合的研究』 ●菊地勇次郎 著『浄土信仰の展開』 ●谷山俊英 著『中世往生伝の形成と法然浄土教団』