流麗な仮名、美しい装飾料紙―王朝貴族の愛した美の共鳴
日本独自の文字として漢字を簡略化して生み出された「仮名」。
その書の表現は十世紀から十一世紀にかけて洗練され、特に王朝貴族により作られた美麗な写本やそこから切り出された古筆切は、いまなお我々の眼を楽しませてくれる。
日本の書の歴史を体系的に研究するために飯島春敬(一九〇六~九六)により蒐集された書芸文化院「春敬記念書道文庫」そして五島美術館が収蔵する平安時代に書かれた仮名や料紙の美しさを追求した名品に加え、日本書跡の淵源である明・清時代の中国書跡や拓本の重要作品をフルカラーで紹介。
日本の書や表装に関する歴史研究を領導する七名の研究者による論考・コラム、王朝貴族の追求した仮名や料紙の美しさを体系的に理解することの出来る図説も収載した決定版!
◎正誤表は下記よりダウンロードをお願いいたします。
『極上の仮名』正誤表(pdf)