リュウキュウセンヒョウチャクシャノキキガキセカイ

琉球船漂着者の「聞書」世界

『大島筆記』翻刻と研究
島村幸一 編
ISBN 978-4-585-29197-8 Cコード 3095
刊行年月 2020年3月 判型・製本 A5判・上製 472 頁
キーワード 交流史,東アジア,日本史,江戸,近世

定価:11,000円
(本体 10,000円) ポイント:300pt

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書籍の詳細
アジアのなかの琉球を知るための貴重資料

宝歴十二年(1762)旧暦四月、薩摩へ向かう一艘の琉球船が暴風雨に遭遇し、土佐へ漂着した。
土佐藩の儒者戸部良熈が、乗船していた琉球人潮平親雲上から聞き書きをとり、琉球側からの提出資料とともにまとめたもの、それが『大島筆記』である。
優れた教養を有した二人の邂逅により纏められた本書は、琉球王府が編纂した資料では窺えない、当時の琉球人が語った貴重な情報に満ち溢れている。
漂着の次第はもとより、琉球の地誌全般、当地における文芸や言語、風俗、さらには、中国や日本など琉球を取りまく地域との交流・交叉の諸相を伝え、江戸期の琉球認識などを知るためにも貴重な資料である。
諸本のうち最も内容の備わった最善本を初めて全編翻刻、校異を付し、さらに琉球船の土佐への漂着に関する貴重資料『琉球船漂恙記』『韓川筆話(抄)』『琉球人話』を収録。
研究篇として、文献学・文学・文化史・外交史・空手史・言語学等に関する充実の論考六篇を収載した決定版。

 

 

目次
はじめに 島村幸一

第1部 翻刻編
 大島筆記(国立国会図書館所蔵)
 附録『大島筆記』に関連する資料
   琉球船漂恙記(高知県立図書館所蔵)
   韓川筆話【抄】(国立国会図書館所蔵)
   琉球人話(安芸市歴史民俗博物館所蔵)

第2部 研究編
 宝暦十二年琉球国船漂着記録「大島筆記」諸本について 横山學
 土佐国漂着の琉球船「聞書」資料の世界―『大島筆記』を中心に― 島村幸一
 琉球人の唐旅見聞談について 真栄平房昭
 近世における琉球人の日本漂着 屋良健一郎
 『大島筆記』をめぐる唐手の「伝来」に関する一考察 嘉手苅徹
 『大島筆記』に記された琉球語 橋尾直和

あとがき 島村幸一
執筆者一覧
プロフィール

島村幸一(しまむら・こういち)
1954年生まれ。立正大学文学部教授。専門は琉球文学・琉球文化史。
著書に『『おもろさうし』と琉球文学』(笠間書院、2010年)、『琉球文学の歴史叙述』(勉誠出版、2015年)、『おもろさうし研究』(角川文化振興財団、2017年)などがある。

書評・関連書等

★書評・紹介★
「高知新聞」(2020年4月23日・11面)にて紹介されました。
(→紹介者:楠瀬慶太(高知新聞学芸部記者))
『琉球新報』(2020年5月3日(日)文化面)に書評が掲載されました。
(→評者:麻生伸一(沖縄県立芸術大学准教授))
『沖縄タイムス』(2020年5月16日(土)19面・読書欄)に書評が掲載されました。
(→評者:山田浩世(沖縄県教育庁文化財課専門員))

★関連書籍(巻末広告より)★
●島村幸一 編『琉球文学の歴史叙述』
●島村幸一 編『琉球 交叉する歴史と文化』
●島村幸一 編『琉球史料学の船出―いま、歴史情報の海へ』
●ジョージ・H・カー 著/山口栄鉄 訳『沖縄 島人の歴史』
●小島道裕・田中大喜・荒木和憲 編/国立歴史民俗博物館 監修『古文書の様式と国際比較』
●村井章介 編集代表/橋本雄・伊藤幸司・須田牧子・関周一 編『日明関係史研究入門』
●須田牧子 編『「倭寇図巻」「抗倭図巻」をよむ』
●清水光明 編『「近世化」論と日本』
●鈴木彰・林匡 編『島津重豪と薩摩の学問・文化』
●井上泰至 編『近世日本の歴史叙述と対外意識』
●金時徳・濱野靖一郎 編『海を渡る史書―東アジアの「通鑑」』
●中村春作 著『思想史のなかの日本語―訓読・翻訳・国語』
●若木太一・高橋昌彦・川平敏文 編『長崎先民伝 注解―近世長崎の文苑と学芸』
●若木太一 編『長崎・東西文化交渉史の舞台 上巻―ポルトガル時代/オランダ時代』
●若木太一 編『長崎・東西文化交渉史の舞台 下巻―明・清時代の長崎/支配の構図と文化の諸相』
●人間文化研究機構 国文学研究資料館 編『シーボルト日本書籍コレクション 現存書目録と研究』
●長友千代治 編著『江戸時代生活文化事典―重宝記が伝える江戸の知恵』
●長友千代治 著『江戸庶民の読書と学び』
●陳捷 編『医学・科学・博物 東アジア古典籍の世界』
●鈴木俊幸 著『書籍流通史料論 序説』

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